ちょっとコラム1

~西暦2027年、令和九年の世界や日本はどうなっているのでしょうか~

日本の人口は、2010年に1億2,806万人をピークに2027年には1億2,275万人と漸減している。一方世界は、約83億人となり、2050年の95億人までは増加していくだろうと予測されて、世界的に食糧不足が深刻になってきている。産業革命以降の大量生産、大量消費の流れが、地球の平均気温の上昇という大きな影響を与えているという意見と、宇宙規模の問題だという議論は未だ続いているところではあるが、人という生物として自然界に影響を与える人工物や製造物とは何か、それらをどう自然界における循環のルールに当てはめていくのか、そういう考え方や取り組みに重きを置くようになってきた。

例えば、海洋には1970年代から半世紀の間作っては捨てられ続けてきたプラごみが相変わらず漂い続けているものの、海洋生物に悪影響を与えてきたペットボトルやレジ袋、食品パックやトレイなどのプラごみを再資源化する動きは加速するともに、海中でバクテリアによって分解されたり土壌でも生分解する植物由来プラスチックの製品が普及してきた。

すべての国が協調して温室効果ガスの削減に取り組む地球規模の取組は、幾度もの調整を経てようやく動き出して、人間が脱炭素エネルギーを利用することの有用性、価値が重視されつつある。